日本にはいくつもの仮想通貨販売所・取引所が存在していて、一体どこに登録していけばいいのかわからない。あなたも、きっとそうではないでしょうか?
この記事では実際にGMOコインとZaifのアカウントを持ち、利用している僕なりの視点から比較した記事となっています。どっちが良いのか迷っているのであれば、必ず参考になるでしょう。
各見出しをタップで移動
GMOコインとZaifはどっちが良い取引所(販売所)なの?
どっちが良いというのは一言で表すのは非常に難しいですが、おおむね以下のことを重視するかで変わってきます。
- 販売所or取引所?
- 各仮想通貨の取引手数料・スプレッド
- 取り引きできる仮想通貨の多さ
- クレカ購入の有無・入金・出金手数料
- 資本金の多さ
- サーバー負荷の対応
- セキュリティ対策
- スマホでの使いやすさ
- 独自サービスについて
- 口座開設後の本人確認の早さ
2つの業者は販売所or取引所?
- 販売所:GMOコインのようにユーザー:企業の1:1の取引
- 取引所:ユーザー;ユーザーの取引で、業者は交換の場所を提供している
簡単に言えば販売所はお店、取引所はフリマと表現できます。初心者は販売所から購入することで操作を覚えていくのが適切でしょう。
各仮想通貨の取引手数料・スプレッドについて
GMOコイン | Zaif | |
購入手数料 | 0% | -0.01%~0.3% |
売却手数料 | 0% | 0% |
スプレッド | 変動性 | 変動性 |
取引手数料・スプレッドに関してまとめるとGMOコイン、Zaifともに表のようになります。Zaifはビットコインの売却のみ-0.01%がある珍しい取引所として有名。
そのため、多くの人がビットコインだけならZaifが良いよ!って言うわけですね。一方、GMOコインは全て0%。GMOコインなら購入も売却も0円なのが魅力的。
ただし、GMOコインはスプレッドで手数料0%分を賄っている業者。GMOのみで売買を完結させようとすると、購入・売却の差額で苦しむことになります。
GMOコインとZaifの簡単取り引きのビットコインのスプレッド差を表でまとめてみましょう。
取引所・販売所 | 買い | 売り | 差額 |
GMOコイン | 1,093,802 | 1,057,965 | 35,837 |
Zaif | 1,116,061 | 1,053,695 | 62,366 |
Zaifで簡単取引を使うことは稀ですが、GMOコイン・Zaifともに購入→売却時の差額がとても大きいのがわかりますね。そのため、販売所だと購入はしても売却はしない人が多いのです。
Zaifは取引所を持つ場所なので、1箇所で購入→売却を完結する人が多いですけれどね。
GMOコインのスプレッドに関する弱点はコチラの記事で解消する方法を載せてあります。
⇒GMOコインの手数料が高いは勘違い!正しく理解すればスプレッドの差額だって怖くない!へ
入金・出金の手数料とクレカについて
GMOコインは日本円の入金・出金の手数料は0円で、仮想通貨の送金もGMOコインが肩代わりしてくれます。手数料がGMOコインで発生するのはGMOコインで受け取る時だけですね。
Zaifは複雑なので表にまとめてみましょう。
種類 | 金額 |
日本円入金 | |
銀行振込 | 各銀行の手数料による |
コンビニ入金 | 486円(3万円未満の入金) |
594円(3万円以上の入金) | |
ペイジー入金 | 486円(3万円未満の入金) |
594円(3万円以上の入金) | |
出金全般 | |
日本円の銀行振込 | 350円(50万円未満の入金) |
756円(50万円以上の入金) | |
BTC送金手数料/出金 | 0.0001BTC以上選択可(0.0010BTC以上推奨) |
XEM送金手数料/出金 | 2XEM〜 |
MONA送金手数料/出金 | 0.001MONA |
Counterpartyトークン送金手数料/出金 | 0.00420BTC |
BCH送金手数料/出金 | 0.001BCH |
ETH送金手数料/出金 | 0.01ETH〜 |
CMS:XEM送金手数料/出金 | 5XEM〜 |
CMS:ETH送金手数料/出金 | 0.01ETH〜 |
というようにZaifは入金・出金が設定されています。クレカについて触れますが、GMOコインは最初から扱っておらず、Zaifは2月の中頃に停止しました。
そのため、クレカで仮想通貨を購入することはGMOコイン・Zaif共に不可能です。
取り引きできる仮想通貨の多さ
GMOコイン | Zaif | |
取り扱い通貨 |
|
|
総数に大きな差はありません。ただ、取り扱っている種類に違いがあることですね。GMOコインはライトコインと銀行系と強い関係を持つリップルがあります。
Zaifは日本初の仮想通貨であるモナコイン、コインチェック流出で話題をさらった匿名性が売りのネム。
どちらにも、どちらなりの魅力があるのが悩ましいですね。
Zaifには独自トークンを含めた独自通貨の取扱がある
GMOコインとZaifの大きな違いが「独自トークンと独自通貨」の取り扱いの有無です。Zaifが発行しているZaifトークンをはじめ、他の企業が発行する独自通貨をZaifでは扱っています。
これは日本国内を探してもZaifくらいしかやってませんので、GMOコインと差別化されている点と言えるでしょう。
独自サービスについて

GMOコインの独自サービスらしいサービスはありません。一方、Zaifはコイン積立という面白い手法を採用しています。コイン積立はビットコイン、イーサリアム、モナコイン、ネムが対応済み。
例えば、あなたがモナコインを5,000円分購入したいとしましょう。でも、忙しくて取引板に張り付くわけにはいかない。そんな時に役立つのがコイン積立。
コイン積立に所定の手続きを済ませれば、あとは勝手にモナコインを毎月Zaifが自動購入してくれます。利幅が変動する積立貯金と考えるとわかりやすいでしょう。
このような独自のサービスを行っているのがZaifの一番の売りでしょうね。
資本金の多さ
- GMOコイン:17.58億円(準備金含む)
- Zaif: 8.3013億円(資本準備金含む)
圧倒的にGMOコインのほうが資本金が多いです。準備金含む形ですが、資本金の多さは倒産のしにくさに加え、ユーザーへの補填に関わってきます。
また、GMOコインはGMOグループの子会社の1つなので、何か起きてもグループ全体でのバックアップが整っているのが強みですね!
サーバー負荷の対応
圧倒的にGMOコインのほうが上。Zaifは残念ながらサーバー負荷が弱く、2018年の2月だけでサーバー関連のトラブルが2,3件ほど起こっています。
また、過去にもサーバー負荷に耐えきれず502(サーバーがつながらない状態のこと)になったりも・・・。剛力さんを使ってCM打つより、サーバー強化のほうが先ですよね、マジで。
セキュリティ対策
セキュリティ対策はGMOコインもZaifも同程度と考えてOK。オンライン上に残っている資産は必要最低限かつ、GMOコインもZaifも自社の資本だけ。ユーザーの仮想通貨はコールドウォレット管理です。
だからといって、GMOコインやZaifのオンライン口座に仮想通貨を残すのはNGですよ。あなたのアカウントがハッキングされたら、ハッキング犯にオンライン上の仮想通貨を抜かれちゃいますからね!
スマホでの使いやすさ
Zaif

GMOコイン

僕の主観になりますが、直感的に使いやすいのはGMOコインだと考えています。
口座開設後の本人確認の早さ
これはどっちも変わらず。最近はZaifが早くなったと耳にしますが、2017年の12月に申し込んで2018年2月に来た人がいるくらい。僕の場合は、Zaifだと2週間前後でした。
一方、GMOコインは1ヶ月近くくらい必要でしたね。2018年1月上旬で、2月上旬くらいに届きました。今ならGMOコインも早くなっていると思います。
結局、GMOコインとZaifのどっちがいいの?
どっちも開けておいて良いのが僕の正直な意見ですが、どちらか1つだけとなるとGMOコインでしょうか。理由は最近のサーバー負荷の対応力ですね。
あなたがFXに手を出したいとなった時に、サーバーが脆弱なZaifでは注文が通らず強制ロスカットを喰らう場合があります。これは、ユーザーにとって大きなリスクです。
とはいえ、この記事でまとめて来た話を統合するとGMOコインとZaifにはそれぞれの強み、弱みが存在していますよね。だから、結局どっちも開けておいて損は無いのです。
仮想通貨の取引で利益を出す大事なことは「対応力」なんですよね。そして対応力の初歩として大事なのが、国内の仮想通貨業者の口座は出来る限り開けておくこと。
Aが安いから、まずはAで購入して。Bのほうがビットコインを高く売れるから、Bに送金して・・・ということが、複数の口座を開けておくことできます。
だから、ぜひ1つの取引所・販売所だけって決めるのではなく、広い範囲で見ていくことをオススメします。事実、コインチェックのみの人は大ダメージを受けましたからね。
現実のお金も、仮想通貨も資産は分散して運用するのが得策です。口を酸っぱくして言いますが、複数の口座を開けていないなら今からドンドン開けちゃいましょう!